労働組合 岡山マスカットユニオン

西大寺病院訴訟を提訴するにあたって

 
  10月18日(火)、社会医療法人盛全会岡山西大寺病院で放射線技師として働いていたA組合員に対する、不当極まりない懲戒解雇に対して、岡山地方裁判所に解雇無効確認請求訴訟を提起しました。
 原告のAさんは本年5月20日、ささいなミスを理由に退職勧奨を受けました。退職勧奨を拒否したAさんに対して、小林直哉理事長は6月20日、突如「懲戒解雇通知」を送りつけてきました。
 Aさんは理不尽な退職強要と懲戒解雇によってうつ病を発症し、心療内科での治療を続けています。
 Aさんの地位保全の仮処分を求めた裁判においては、病院はいとも簡単に懲戒解雇を撤回しました。そして、Aさんがまだ復職できる健康状態にないことを百も承知のうえで、解雇を撤回するから復職せよと迫りました。
 実は、岡山西大寺病院ではこれまでも解雇や退職強要が横行し、小林理事長の機嫌ひとつで多くの職員が涙をのんで職場を去ってきました。また、薬剤の回し打ちやその薬剤の不正請求を行うなど、安全無視や違法行為が日常的に行われており、こうした事実を疑問に感じた職員を病院から次々と排除してきました。Aさんは経済的な困難や病気とたたかいながら、こうした病院のありかたを根本から変えたいとの思いで、裁判に立ち上がりました。
 裁判への傍聴とご支援をよろしくお願いします。
 似たような状況にある医療・福祉労働者の皆さん、職場を良くするため私たちとユニオンに参加しましょう。

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 Aさんからのメッセージ

  5月20日、悪夢のような退職勧奨を受けた日を境に、私はほとんど睡眠がとれなくなりました。心療内科を受診し、現在も通院治療を受けています。毎日、睡眠導入剤と安定剤を服用し、朝は身体が動かせない状態が続いています。
家族の大黒柱である私は、理不尽な退職強要を受け入れることはできず、6月19日に退職勧奨拒否通知を送付しました。私が退職を拒否したことに怒った小林理事長は翌日、突如「懲戒解雇通知」を送りつけてきました。その内容の中に、私に対して「口頭による懲戒解雇を行っていた」と書かれていましたが、そのような事実は一切ありません。私は退職勧奨を拒否したことによって、懲戒解雇という死刑のようなレッテルを貼られ、再就職も困難な状況に追い込まれました。
医者で経営者という立場でありながら、平気で嘘をつき自分にたてつくものに対しては 徹底的につぶす。在職中に聞いていた噂は本当でした。今まで多くの職員がそんな目に合うのを見てきましたが、ついに、自分にきた現実に私は愕然となりました。

患者ID番号の入力ミスをしたのは私の責任です。しかし、そのミスは患者に直接危害を加えるようなものではありませんでした。ところが小林理事長は退職勧奨を拒否した私を懲戒解雇にするために、私が退職勧奨拒否を通知した翌日の6月20日(つまり、ID入力ミスの起きた1ヶ月後)に、カルテの改ざんまで行っています。明らかに病巣の位置も大きさも質も違う画像であるにもかかわらず、それを用いて患者家族にインフォームドコンセントを行ったために、重大な医療過誤寸前の事態が引き起こされたかのような記述を後からカルテに加えています。私のミスによって法人の名誉と信用が傷ついた、だから懲戒解雇だと言うのです。
病院は裁判所に提出した答弁書においても、私が「患者に対して重大な危害を生じかねない事項についてミスを繰り返している」と述べています。しかし、私は、平成25年2月以降、3年3か月間は何のミスもなく、業務改善報告書も提出しておりません。勿論、始末書など今回強要された以外一度もありません。法人が「名誉と信用を傷つけ」られた被害者であるかのように装って、一職員の私を職場から追い出す、極めて不当かつ悪質な解雇であることを改めて訴えたいと思います。

岡山西大寺病院では、利益最優先で安全無視の違法行為・危険行為が横行しています。薬剤の別患者への回し打ちや、その薬剤の不正請求までも行っています。抜管や麻酔のコントロールなどを無資格者に行わせるなど日常茶飯事です。このようなことが平気で行われるのは、嘘とパワーハラスメントが常態化し、それを問題視する者を排除してきた結果だと思います。こうした問題を指摘しようものなら、理事長の逆鱗に触れて、これまでも多くの職員がいとも簡単に解雇され、職場を追われてきました。

それでも敢えて訴訟に踏み切ったのは、医療に携わる一労働者として、このまま黙って引き下がることはできないということ、そして、この病院のあり方を根本から問い直し、変えてゆきたいと思うからです。
私の切なる思いをご理解くださり、本訴訟にお心を寄せてくださいますよう、心からお願い申し上げます。

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